梅干し作りでのお悩みをまとめてみました。
梅干し作りが初めての方が悩まれるのは、下記のことが多いのではないでしょうか。
梅干しに使う梅は青梅じゃないので、アク抜きは必要ないです。
原因は…
●漬ける梅の量が少なかった場合です。1キロの量だったら、わたしはジップロック漬けをオススメします。ただ、ジップロックは少量でも漬けられるメリットもありますが、漬かりが良すぎて柔らかくなること、ビニールから漏れてしまうことがあります。ジップロックは2重にして酸に強いケースに入れてください。ぷっくり袋が膨れるので、ジップロックの開け閉めが必要です。お漬物もそうですが、ビニールで漬けると漬かりが早い。
●新月に漬けた。これ分かるまで何年かかったんだろうか…
新月に漬ける梅干しは梅酢のあがりが悪いです。
満月に漬けると減塩にしても梅酢のあがりが早いので、梅干しと月と塩の関係ってスゴイと思います。
●梅がまだ青い部分が多かった場合も梅酢の上がりが悪いです。
⑤土用干しについて
手前から塩分8%の赤紫蘇梅干し、塩分8%の赤紫蘇なし梅干し、塩分10%の梅干し、奥は塩分18%の梅干しです。
土用干しは賛否両論あるかと思います。梅干し作り80年の祖母は夏の暑い日に、ゴザ一面に引き、ずらりと梅干しを並べていました。梅林があったので、漬ける量もすごく100キロは、軽く超えていたと思います。そんな祖母から教わったのは、夜露に当てること。三日三晩の土用干しで、1番気を付けないといけないのは、雨に濡らすこと。ただ…田舎で自給自足していた祖母の環境と、東京とは環境が違うので…
わたしは1日目の朝から数時間だけ、炎天下の下で干して、その後は室内の陽が当たる場所で窓を開けて干します。ニガウリなんかもカラカラに乾くので、夏の室内の陽が当たる場所は最強です。梅干しの皮がおばあちゃんの手の皮膚のように、つまめるぐらいがベストですが、好みの干し加減で大丈夫です。お日様に干した梅干しをひとつ食べてみてください。干したばかりの梅干し、この美味しさは、ほんとに天下一品です。
●もしも土用干しで雨が降り梅にかかったら、
祖母から口をすっぱく何度も言われたのが、絶対に雨には気をつけることです。もしも雨で濡れてしまったら、焼酎でひとつひとつ洗うこと。
【土用干しできない方必見】
いいんです!!干さなくても!!!
それじゃ梅干しじゃない!と聞こえてきそうですが、それは「梅漬け」と呼ばれているものです。これまた梅干しとは違った味が楽しめるので、オススメです!!
この梅漬けの場合、塩分18%から20%で漬けて常温で保存。塩分少なめの場合は、作る過程から冷蔵庫です。塩分濃度が低いと1年後、風味も味も落ちるので、早めに食べることをオススメします。塩分少なめで作り、冷蔵庫に入れていて、もし、香りがおかしいと感じたら、梅漬けから出して干してください。梅漬けを塩だけで作り、長期熟成する場合は18%以上をオススメ。そこに赤紫蘇の塩分も入ると20%に近くなるので、保存性も上がります。
干さない梅漬けは、左上です。